Hanatoro
花灯路

京都の
夜を
灯りで照らす

the light illuminates Kyoto at night
花灯路は「灯り」がテーマ。寺院や神社、街並みを露地行灯で照らし出すイベントで、京都の夜を盛り上げるため、平成15年の3月にはじまりました。花灯路には「京都・東山花灯路」と「京都・嵐山花灯路」の2種類があり、それぞれ3月上旬、12月中旬に開催されます。会期は2週間弱と少し短めなので、行ってみたいという方は注意してサイトをチェックしてみてくださいね。

私は東山と嵐山のどちらにも行ったことがあるのですが、違った魅力があり素敵だったので、ここではそれぞれの花灯路について紹介したいと思います。 まずは「京都・東山花灯路」。北は青蓮院から南は清水寺まで広範囲がライトアップされ、至るところに置かれた行灯が道を趣深く照らします。また20作品以上のいけばなも展示されており、イベントに華を添えていました。 そして、一番の見所は夜間の特別拝観。清水寺や八坂神社、高台寺など多くの寺院・神社がライトアップやプロジェクションマッピングをおこなっていました。そのなかで私が一番印象に残ったのは清水寺。通常だと閉門時間が18:00ですが、この時期は21:00まで拝観することができ、レアな「夜の清水寺」を楽しむことができました。清水の舞台からの景色も夜の京都を見渡すことができるのはもちろん、三重塔がライトアップされて夜の京都に浮かび上がる様子は圧巻です。 3月とはいえまだまだ寒さの厳しい時期。油断してマフラーをつけずにあれもこれもと巡っていたら体が冷えきってしまいました。外にいる時間も長いので、花灯路に行かれる際はしっかり防寒をして行かれるのがおすすめです。

次にご紹介するのは「京都・嵐山花灯路」です。なんといっても見所は「竹林の小径」。竹林一帯がライトアップされているので、まるで光のトンネルをくぐっているような感覚です。昼の凛とした雰囲気も素敵ですが、こうしてあたたかな光で照らされている様子も雰囲気があり、また昼とは違う魅力があって素敵でした。
また中之島公園では、自分でイラストを描き、オリジナルの行灯をつくれる「お絵描き行灯」も開催されています。つくられた行灯がずらりと飾られていたのですが、それぞれに個性があり、見ていて飽きませんでした。各日先着100名とのことなので、つくってみたいという方はお早めに。これらの行灯越しに渡月橋を眺めることができたのですが、その光景がとても綺麗で、よく覚えています。「京都嵐山 湯葉チーズ本舗 本店」でゆばチーズも購入し、京都の味覚も堪能しました。

東山と嵐山、両方の花灯路に参加してみて、お昼の京都も良いですが、夜にあたたかな光でライトアップされた京都の街も風情があることを再認識。もっと夜の京都を知りたいと思っていたところ、祇園や花見小路、伏見・・・などさまざまな街の夜の様子についてまとめられている「光と灯りを考える」というサイトを発見しました。読んでみると、京都の夜以外にも「灯り」という点からさまざまな考察がまとめられており、とても勉強になる内容でした。興味を持った方は、ぜひご覧になってみてください。


【関連サイト】
●京都・花灯路
https://hanatouro.kyoto.travel
●光と灯りを考える
http://hikaritoakari.com
▲【東山】街中を照らし出す露地行灯。昼間とは違った雰囲気で、趣を感じさせます。
▲【嵐山】ライトアップされた「竹林の小径」。昼に見るのとはまた違った趣があります。
▲【嵐山】渡月橋。その美しさに多くの人がシャッターを切っていました。
▲【嵐山】お絵描き行灯。それぞれに個性があり、見ていてとても楽しかったです。